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サービス成長と共に肥大化するモノレポ、長くなるCI時間 / As services grow,...

kohbis
March 22, 2024

サービス成長と共に肥大化するモノレポ、長くなるCI時間 / As services grow, monorepos get bigger and CI time gets longer

SRE観点での技術負債 懺悔会 2024
https://mixi.connpass.com/event/312191/

kohbis

March 22, 2024
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  1. サービス成長に伴うモノレポの課題 サービス成長 → 機能の追加 → リポジトリの肥大化 • 依存関係の複雑化 ◦ 変更の影響範囲調査、エラー特定の難化

    • コードベースの管理難易度の増加 ◦ 新たな開発者のキャッチアップ負荷 etc. • CI時間の増加 今回はこちらの話 ◦ (後述)
  2. CI時間の増加の影響 Four Keys ソフトウェア開発チームのパフォーマンスを示す 4 つの指標 • デプロイの頻度 … 組織による正常な本番環境へのリリースの頻度

    • 変更のリードタイム … commit から本番環境稼働までの所要時間 • 変更障害率 … デプロイが原因で本番環境で障害が発生する割合(%) • サービス復元時間 … 組織が本番環境での障害から回復するのにかかる時間 ref: https://cloud.google.com/blog/ja/products/gcp/using-the-four-keys-to-measure-your-devops-performance CI実行リソースの従量課金も増加
  3. CI時間の増加の原因 • リポジトリサイズの肥大化 → チェックアウト時間の増加 • 使用するライブラリの増加 → インストール時間の増加 •

    機能、コードの増加 → テスト実行時間の増加 • コンテナイメージサイズの増加 → イメージのPull/Build/Push時間の増加 『家族アルバム みてね』のモノレポにおけるCI時間(2024/03現在) • Rspecのテスト数 … 約23,000 • CircleCI(並列数: 32) • CI実行時間 … 約11分
  4. やったこと • (ライブラリのキャッシュ設定は有効) • CI用イメージ(ECR)を東京リージョンからバージニア北部リージョンに移行 > AWS ECR イメージを使用する場合は、us-east-1 リージョンを使用することをお勧めします。

    CircleCI のジョブ 実行インフラストラクチャは us-east-1 リージョンにあるので、同じリージョンにイメージを配置すると、イメー ジのダウンロードにかかる時間が短縮されます。 ref: https://circleci.com/docs/ja/using-docker/#docker-image-best-practices → イメージ取得時間を1/3に短縮(ECRのコスト減にも) • 静的コンテンツの取得元を東京リージョンからバージニア北部リージョンに移行 → DL時間を1/2に短縮(S3のコスト減にも) • 不要なチェックアウトを削除(Commit Hash値を取得するためだけ、など) → 約1分間の短縮
  5. やった/やろうとしたけどだめだったこと • CircleCIのマシンサイズと並列数の調整 ◦ サイズを小さくしてジョブの並列数をあげる → リソースが足りずテストが終わらなくなってしまう ◦ サイズを大きくしてジョブごとのテストを並列実行(paralles testsなど)

    → 多少早くなるがリソース時間にかかるコストとのバランスが悪い • CircleCIでソースコードのキャッシュ → リポジトリサイズが大きいためsave/restoreに時間がかかってしまう • 同時実行数の制限を緩和するためDependabotによるPR起票時間を深夜帯にする → 大量のPRが同時に起票されCircleCIの同時実行数制限に達してしまう
  6. やった/やろうとしたけどだめだったこと • GitHub Actionsの検証 ◦ 実行時間はCircleCIと同等 ◦ Initialize containersステップの実行時間が安定しない ref:

    https://github.com/orgs/community/discussions/25975 → 変更のリードタイムが長期化してしまう • GitHub Actions Self-hosted Runnersの検証 ◦ ノード起動済みの場合、実行時間はCircleCIと同等 ◦ ノードスケールを伴う場合、実行時間が安定しない ※ CircleCIにもSelf-hosted Runnerがあるが未検証 ref: https://circleci.com/docs/runner-overview/
  7. (おまけ)やれてないこと • Dockerイメージサイズの削減 • ソースコードのチェックアウトをShallow Cloneで行う ◦ CircleCIのIdeasでは提案されている ref: https://circleci.canny.io/cloud-feature-requests/p/allow-for-shallow-clone-command-in-20

    • CircleCIで動かす必要のないものはGitHub Actionsへ移行 ◦ 開発者はGitHub Actionsの方が馴染みがある ◦ GitHub Actions Self-hosted Runnersも有効活用していきたい • テストの見直し ◦ 不要なテストやイテレーションがないか ◦ 修正内容によって必要なテストのみにできないか ◦ Flaky Testの撲滅、影響緩和
  8. まとめ • サービス成長にともなってモノレポが肥大化し、CI時間の増加などの問題が発生する • CI時間増加の要因は、大量のテストケースやコンテナイメージのビルド時間増加など さまざま • 改善策はたくさんあるが、自分のプロジェクトで効果があるかは要検証 ◦ 並列化、キャッシュ戦略、リソース最適化など

    • CIのパイプライン環境の改善ではどこかで限界がくる ◦ (おそらく)行き着くところはテストの見直し   「パフォーマンス最大化できなくてごめんなさい」   「すぐに価値を提供できなくてごめんなさい」